第9章 あなた
「狭いね…」
「う…あ…」
息が整わないうちに、そこに入ってきた指は、優しく優しく動いて…
「ちょっと我慢してね…」
指が二本に増えて、強烈な違和感が襲ってきても、それは動きを止めなくて。
その間に、胸板や首筋にキスを丹念にしていく。
もう、気持ちいいんだかなんだか訳がわからない。
「あっ…智っ…もう、きて…?」
「ん…もう、我慢できねーや」
にっこり笑うと、またすぐ真剣な顔に戻った。
「ごめん…翔…」
「え…?」
智くんが俺の足を割って、間にはいってきた。
きゅっと俺を抱きしめると、そのまま身体を立てて、俺の腰を持ち上げた。
「入るよ…」
なんどか入り口を突いて、智くんはゆっくりと俺の中に入ってきた。
「んんっ…あっ…く…」
「翔…」
そっと髪を撫でられて、見上げたら智くんが微笑んで俺を見てた。
「智…」
腕を伸ばすと、そっと身体を倒してくれた。
智くんがゆっくりと俺の中に入る。
ぎゅうっと背中にしがみつきながら、その衝撃に耐えた。
「あ…翔…全部、入ったよ…?」
「う…ん…嬉しい…」
額にキスをくれると、そのままこつんとくっつけた。