第13章 一月一日【薄桜鬼/ドリフターズ】
「あーーー…」
目を覚ましてみれば、全身に残る気怠さとずきずきと響く頭痛。
まあ、頭痛は酒の所為だろう。
じゃあ、この気怠さは……
ふと、我に返って傍らに目を向けると、其所にはが泥の様に眠って居た。
只、そのの在り様が尋常じゃねえ。
真っ裸で在るのはまあ良いとして……
全身には痛々しい程に紅い印を残され、手首と足首にはくっきりと拘束の跡。
そして下半身は俺の吐き出した白濁に塗れていた。
「ああ…」
昨夜俺がにした行為が徐々に思い出されて来る。
二度目に吐き出した後も「もう許してくれ」と涙声で懇願するに構わず、その全身を吸い上げ嬲り…そして三度目の欲望も注ぎ込んだ。
当然の様には意識を失い、その後俺も直ぐに眠っちまった。
幾らに「孕ませてくれ」と言われたとは言え、限度ってもんがあるだろうが。
酒に酔ってたなんて言い訳にもなりゃしねえ。
やっぱり酒は好きになれねえな。
「………くそっ。」
自分の額に手を当てて、天を仰いだ時……
「……歳さん?」
のか細い声が俺を呼んだ。
「目、覚めたか?
すまねえ……
昨夜は酷い事しちまったな。」
労る様にの全身に手を這わす。
「いえ……そんな。
私が強請ってしまったから…」
そんな形にされてもまだ、俺の事を気遣うに胸が締め付けられた。