第20章 グレイ scene2
ゆっくりと時間をかけて、翔くんは俺の全身にキスをした。
「翔くん…お願い…やめよ…?」
そう言っても、動きが止まることはなく。
勝手に身体が熱くなってくる。
気持ちいいところに唇が当たると、勝手に身体が跳ねる。
「や、めて…」
和也助けて…
「…考えないで…」
翔くんが俺の頬を両手で包む。
「今は、ニノのこと考えないで…俺のことだけ考えて…」
「嫌…なんでこんなことするの…?」
「お願い…智くん…」
唇を塞がれて、それ以上喋れない。
翔くんの舌が、唇を割って入ってくる。
翔くんのいつもつけてる香水…
甘い香りが思考を奪っていく。
「お願い…俺だけを感じて…俺だけでいっぱいになって…?」
涙が溢れてくる。
「嫌…なんで…?やめて…」
また唇を塞がれて、だんだん息が上がってくる。
涙もとめどなく溢れて髪を濡らしていく。
いつの間にかオイルをつけた翔くんの指が後ろに触れても、もう抵抗することもできなかった。
「智くん、息吐いてね…」
翔くんの指が、優しくそこを撫でたと思うとゆっくりと入ってきた。
「っ…あーっ…」
「智くん…中、熱い…」
俺の頬にキスしながら、翔くんの息が荒くなっているのを感じていた。
頭がぼーっとする。