第20章 グレイ scene2
脳裏に和也の顔が浮かんだ。
「や、だ…離して…」
身体を押すけど、動かない。
「智くん…」
翔くんの顔が近づいてきた。
思わず、目を閉じた。
温かい唇が、俺の唇を包み込んだ。
「ん…あ…」
唇はそのまま首筋に降りて行った。
ちゅうっと音を立てながら、滑っていく。
「あ…だめ…翔くん…」
背中の腕が、しっかりと俺を捕まえて居て身動きが取れない。
右手が強引にシャツの中に入ってきた。
まっすぐに胸の飾りに触れると、身体が勝手にびくりと震えた。
「やめて…」
感じてしまうのが嫌で、必死で逃げた。
でも暖炉の前でまた捕まってしまう。
そのままラグの上に押し倒されてしまう。
「やめて…!俺、相葉ちゃんじゃないんだよ!?」
「わかってるよ…」
電気は、まだ戻ってこない。
真っ暗な中、暖炉の火だけが部屋を照らしている。
風と雨の音が、やけに大きく聞こえる。
「なんで…こんなこと…」
翔くんは無言で俺にまたがりながら、白いセーターを脱ぎ捨てた。
いつも見ているはずの裸…
今日は艶めかしく見えた。
相葉ちゃんの彼氏なのに…
思わず目を逸らした。
「力…抜いて…」
やめるつもりは…ないんだ…
あっというまに裸にされた。
気がついたら、翔くんも裸だった。
「…おいで…」
その白い胸に抱き寄せられて、俺はもう観念するしかなかった。