第20章 グレイ scene2
そのまま生放送の局へ入った。
事前に注射を打ってもらったので、なんとか放送を乗り切れた。
その日の反省会は、村尾さんに言われて強制的に帰らされた。
家までマネージャーに送ってもらうと、なんとなく力が抜けた。
明日はやっと休み。
今日はゆっくりと寝よう。
家に入ると、智くんがリビングから駆け出してきた。
「おかえり!」
その胸に抱きとめられた瞬間、へなへなと崩れ落ちてしまった。
「翔くん…」
智くんは微笑むと、俺の脇に手を入れ、よいしょっと言って俺を持ち上げた。
「支えるから、ベッドまで歩ける?」
そう言ってゆっくりと歩き出した。
寝室まで行くと、優しく俺を寝かせた。
「ちょっと待っててね。洋服、着替えようね」
そう言って一旦寝室を出て行って、湯気の立ってる洗面器を持ってきた。
「身体も拭いちゃおうね。気持ち悪いでしょ?」
一日外に居たから、気持ち悪い。
しかもここのところ風呂にも入れていなかった。
智くんは俺の服を脱がすと、洗面器にタオルを浸して搾った。
そのまま俺の身体を吹き始めた。
「寒くない?一応、部屋温めておいたんだけど」
「うん…大丈夫…」
智くんの行動が新鮮で、それどころじゃなかった…