• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第20章 グレイ scene2


頭がぼーっとする。


正月休みが明け、生放送が終わって、俺はフィリピンへ取材へ行った。


日本と違って暑く、しかもレイテ島のホテルは設備が安定していなくて、水のシャワーを浴びたりしていたら、見事に風邪を引いて日本に帰ってきた。


タイミングの悪いことに、帰ってきてすぐに、新曲のPV撮り。


しかも今回はスタジオじゃなくて、オールロケ…


病院で点滴を打ってもらって、薬を飲みながらなんとか現場に入った。


「翔くん…どう?」


楽屋がわりの部屋に入ると、智くんが駆け寄ってきた。


「ん…点滴打ってもらったから、なんとか…」


「そっか。横になるところ作ってもらったから…そっち行こ?」


智くんに支えられながら、隣の小さい部屋に入ると、エアーマットレスが置いてあった。


「必要な時は呼んでくれるよう言ってあるから、安心して眠って?」


そう言って智くんは俺の手を握ってくれた。


「ありがとう…智くん…」


ちゅっと額にキスしてくれて、俺はとろとろと眠りに落ちていった。


今回は斗真がゲスト出演してくれたのに、ほとんど喋ることができなかった。


休憩時間はほとんど、小部屋で寝ていたからだ。


ずっと智くんが傍で付き添っていてくれた。


撮影がオールアップした時、斗真に礼を言ったけど、すぐに生放送だったから現場を後にした。


智くんが心配そうに見てるのに手を小さく振って、移動車に乗り込んだ。
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp