第2章 アザリア
ぐったりとしている俺の額に潤がそっとキスをした。
「抱きたいけど…俺、待つから…」
「潤…」
潤が俺の額に、自分の額をこつんとくっつけてきた。
「これだけ待ったんだから…待つ…」
ごめん…ごめん潤…
俺、まさかこんなことになるなんて思ってなくて…
なんの心の準備もできてなくて。
っていうか、どっちがどっちなんていうのも想像できなくて…
怖いんだ…
潤の手を取ると、手をきれいにした。
「抱っこ…潤…」
そう言って甘えてみたら、潤が驚いた顔をした。
「翔くん…」
ゆっくりと潤が俺の身体を引き寄せた。
「だめだ…もっと好きになる…」
そう言ってぎゅっと俺の身体を抱きしめた。
幸せで、幸せで。
そのまま目を閉じた。
潤の匂いを嗅ぎながら、俺は眠りに落ちた。
次に、目が覚めたら。
部屋は真っ暗になってて。
隣をみたら、潤が居て。
俺達はまだ裸のままで。
潤を起こさないよう、そっと潤を抱きしめた。
髪に手を入れるとサラサラした。
整髪料もなにもつけないで、慌てて駆けつけてくれたんだ…
俺の体温計…
愛おしさで胸が一杯になった。