第14章 檸檬
机の上に、ママさんからの袋を置いた。
「これ…?」
「ママさんからお前にって」
カズヤはそれを手に取ると、袋を開けた。
「あ…」
まず出てきたのは、相葉さんのミニうちわだった。
ぶふうっとカズヤが吹いた。
「ま、ママ…雅紀のファンなんだ…親子だから似るのかなって思った…」
「そうだな…」
後に出てきたものは、全てお菓子だった。
カズヤはそれを懐かしそうに、ひとつひとつ眺めた。
「これ…全部、俺が好きだったお菓子…」
ぽとりと一粒、机に涙が落ちた。
「カズヤ…ママに会いたい?」
「ううん…」
俺の手を握った。
「俺、お母さん居るもん…」
そう言って俺を見上げた。
「でも…俺、ママに救われてたよ…」
「うん…」
そっとカズヤの頭を抱いた。
「我慢、しなくていいから…」
「うん…ありがとう…」
カズヤが俺の身体に腕を回した。
「おかあさん…」
ぎゅっと腕に力を入れると、俺の腹に顔を埋めた。
「……オイ……」
「ん?」
「息子はかあさんにそんなことしないだろ…」
カズヤの手が、いつの間にか俺のお尻をさわさわしてた。
「てへ」