第14章 檸檬
怖くて足が動かなかった。
パパに連れられるまま、場末のラブホテルに連れていかれた。
無理やり部屋に入れられて、いきなり押し倒された。
カビ臭い匂い…
何日も風呂に入っていないような匂い…
吐き気がした。
パパを突き飛ばして逃げようとしたその時、信じられないことをパパが言った。
「お前…アイツらとできてんだろ…」
ドアに手をかけたまま、また身体が硬直した。
「え…?」
にやりと、嫌な笑い方をした。
「嵐…あいつら、そんな有名なやつらなんだな…」
「パパっ…」
「どうせデキてんだろ…?アイツらの中の誰かと…いや…それとも全員かぁ…?」
くっくっくと笑いながら、立ち上がると、俺の腕を引いた。
パパの胸に倒れこんだ。
足が竦んで動かない。
身体が強ばって、思うように動かない。
身体中をパパの手が這っても、その強張りは解けなかった。
苛ついたパパが俺を殴る。
ホテルにあったローションで、無理やりパパは入ってきた。
「ああっ…カズヤっ…やっぱりお前は最高だよ…俺のモンだ…」
よだれを垂らしながら、腰を振り続ける。
たった2時間ほどのことだったのに、俺には永遠に感じられた。