第14章 檸檬
次の日、目覚めたカズヤは何も喋らなかった。
ただ、顔の傷と身体の傷は自分でつけたものだと言った。
「嘘だろ…なんでそんな嘘つくんだよ…」
相葉さんがカズヤに詰め寄るけど、カズヤは頑として聞かなかった。
「自分でやったの。だから気にしないで」
そういうと二階に上がっていった。
「ダメだな…これは…」
翔さんが立ちあがって、仕事へ行くために玄関に向かった。
相葉さんも後に続く。
「ニノ。なんかあったらすぐ連絡して」
「わかった」
俺は暫くオフが続いていた。
だからカズヤのことは俺に任された。
「ごめん…和…頼むね…」
相葉さんが俺を抱きしめると髪にキスをした。
翔さんもほっぺにキスをすると、そのまま出かけていった。
「いってらっしゃい…」
二人が出て行くと、俺は洗濯を始めた。
家事をしながら、カズヤの事を考えた。
どうしたらアイツは口を開く?
どうしたらアイツの心を救ってやれる?
昨日見たカズヤの身体…
あんなになるまで掻きむしるなんて…
誰かに触れられたとしか思えない。
翔さんと相葉さんには言えなかったけど…
もしかして…