第14章 檸檬
暫く寝顔を見ていると、翔さんと相葉さんが帰ってきた。
俺からのメッセージを見て、慌てて帰ってきたようだった。
「どう?カズヤ…」
「うん…眠ってるよ…」
寝室のドアを閉めると、リビングに入った。
寒々とした室内なのに、誰も暖房をつけようとはしなかった。
「一体…どういうことなんだよ」
相葉さんが苛立ってテーブルを殴る。
「わからない…カズヤが言うまではね…」
「アイツが黙ってるってことは、俺達を巻き込みたくないってことだろ」
「だとしても…俺達はアイツの恋人だろ!?守ってやるのが俺たちのやることじゃねえの!?」
そう言って立ちあがった。
「わかったから…雅紀…」
翔さんが相葉さんを椅子に座らせる。
「カズヤが俺達に言わないかぎり、動けないだろ…」
「興信所使うとかさ…」
「そんなことしてみろ、アイツの信頼を一気に失うぞ」
ぐっと相葉さんは詰まった。
「今は、待ってやるしかねえんじゃねえの…?」
翔さんは言うと、親指の爪を噛んだ。
苛ついてる時に出るしぐさだ。
翔さんも葛藤してる。
本当に俺たちにできることはないのか…
三人でただ、テーブルを見つめて押し黙っているしかなかった。