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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第14章 檸檬


「落ち着け。雅紀…」


翔さんが立ち上がって、相葉さんの肩を抱く。


「心配なのはわかるけど…落ち着け、な?」


「翔ちゃん…」


相葉さんは、カズヤの心のヒダヒダに一番敏感で…


カズヤが傷つくのを、極端に恐れてる。


真綿に包んで、傷つかないように…


いつもいつも守ってるんだ。


「カズヤ…」


「ごめん…雅紀…」


そんな相葉さんからの追求にも口を開かなかった。


相当、深刻なことのように俺たちは思えた。


カズヤをベッドに寝かせて、俺達は部屋を出た。


リビングで脱力してソファに沈んだ。


「一体なんだってんだよ…」


相葉さんがクッションを殴った。


「わからないけど…これから、学校の送り迎えとかしたほうがいいのかも…できるだけ、ね?」


「そうだな…」


翔さんも同意してくれた。


あの時と…似てる…


カズヤが傷ついて…傷ついて…


声が出なくなった頃。


カズヤの中で何が起こってるのかわからない。


やっとここまで来たのに…


また逆戻りをさせるようなことは、絶対にさせられない。


あの子は、幸せになるんだ。


幸せにならなきゃいけないんだ。


いつか俺達の懐から出て行ったとしても。


俺達が守るんだ。


そう、決めたんだから。
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