第14章 檸檬
カズヤが怯えた表情をしたけど、引けない。
「言いなさい」
「やだっ…」
俺の腕を振りほどくと、ベッドから降りた。
そのまま部屋を出ようとしたけど、翔さんと相葉さんに止められる。
「翔…雅紀…」
「カズヤ…俺達に言えないことなの?」
「どいて」
二人を押しのけて出ていこうとする。
「俺…出かけるから…」
「どこ行くんだよ…こんな時間から…」
「どこだっていいだろ!?」
「反抗期かよ…いいから落ち着けよ」
相葉さんがカズヤの肩を抱く。
「大丈夫だから…」
「う…」
カズヤが泣きだして…
「カズヤ…どうした…」
翔さんがカズヤの頭を撫でる。
暫くそのままカズヤは泣き続けた。
カズヤのシングルベッドに座らせて、俺はカズヤの背中をずっと撫でていた。
翔さんはソファ、相葉さんは勉強机のイスに座ってた。
「カズヤ…俺達に言えないことなの…?」
相葉さんが口を開いた。
「ううん…そんなことないけど…」
「けど?」
「今は、まだ言えない…」
「そっか…」
翔さんが立ちあがってカズヤの正面に来る。
しゃがみこんでカズヤの目線に合わせる。