第14章 檸檬
結局、カズヤはその日部屋から出てこなかった。
夕食の時間になっても出てこなくて、部屋に3人で行った。
扉をノックする。
でも返事はない。
「カズヤ…?どうしたの?」
なにも部屋からは聞こえてこない。
3人で顔を見合わせると、そっと扉を開けた。
「カズヤ…入るよ?」
とりあえず、俺一人で中に入った。
翔さんと相葉さんは入り口からこちらを見てる。
カズヤはシングルベッドに潜り込んでた。
頭から布団を被ってる。
「起きてる…?具合悪いの?」
ベッドに腰掛けて話しかけても、返事はない。
そっと布団をまくってみた。
目を閉じてるけど、眠ってるわけではなさそうだった。
「どうしたの…?カズヤ…」
「なんでもないよ…」
「なんでもなくないだろ。言ってみろ」
「ほんと…なんでもないから…」
カズヤが目を開けて、俺を見上げた。
その瞳の色は、出会ったばかりのカズヤのようで…
「ちょっと…ほんとどうしたんだよ!」
なにか起こってる。
絶対カズヤになにか起こった。
布団をひっぱがすと、カズヤを無理やり起こした。
「言いなさい。何があった」