第14章 檸檬
腰をさすりながら、カズヤが出かけて行くと、脱力した相葉さんがダイニングに座る。
「なんか、食べる?」
「うん…タバスコ入ってないやつにして…」
「そうだな。パルシュガーにしといてやれ」
「普通のトースト食わせてくれよ!」
ぶはっと翔さんが笑って。
相葉さんはむすっとしながら、翔さんの肩に凭れた。
「いじわるしないでよ。翔ちゃん…」
「お?なんか可愛いなお前…」
頭をわさわさと撫でる。
「犬みたいな撫で方やめてよ…」
そう言ってるのに、相葉さんは気持ちよさそうに目を閉じた。
コーヒーをセットして、キッチンの出口からそんな二人を眺める。
ここにも愛があった。
不思議と嫉妬とか、そういう感情は湧いてこない。
なんでかなって不思議に思うこともあったけど…
最近、なんかわかった気がする。
俺は…
愛されてるから。
「ニノ、おいで…」
翔さんが呼んでくれる。
近づいていくと、そっと抱き寄せてくれる。
「んー…こっちもかわいい…」
俺のお腹に顔をうずめながら、そんなこと言っちゃって…
「バカ…」
ぎゅっと頭を抱きしめた。
「くるふぃ…」
「苦しんどけ」
にやりと笑うと、またぎゅっと抱きしめた。