第14章 檸檬
「違う~大学の友達に貰った~」
半分泣きながら、必死にカズヤが訴える。
「お前は…だからってなんで俺の部屋に仕込むんだ!」
「ごおめんなさあああいいい~」
相葉さんが、ペタペタとキッチンまで歩いてくる。
「やってられん…」
「全く…」
結局その朝は、翔さんとカズヤの分の朝食は作らなかった。
相葉さんと二人でダイニングテーブルで、朝食を食べる。
やっぱり一向に二人は戻ってこなくて。
「だめだな。ありゃ…」
「あーあ…カズヤ泣いちゃった」
泣きながら翔さんからプロレスの技を次々と掛けられてる。
「ま、でもさあれって親愛行動なんだよね」
「え?」
相葉さんの口から難しい言葉が出て、驚いた。
「親の愛情試してんだよ…カズヤは」
「え?」
フォークを口に当てて、相葉さんは優しく目を細めた。
「いたずらしても、悪いことしても、愛してくれてるか、試してんの」
「あ…そうなの?」
「そうだよ…時期に俺たちも順番が回ってくると思うよ?」
そういうとブロッコリーをフォークに刺した。
「あいつはね、子供からやり直してんだよ。いろいろとね」
俺に向かってブロッコリーを差し出してきた。
パクリと食べると、相葉さんは俺の頭を撫でた。