• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第14章 檸檬


誰もいないのはわかってるんだけど、言ってしまう。


ただいまって、とってもあったかい言葉だと思う。


”僕はここに帰ってきたよ”


そういう意味なんだから。


リビングに行くと、ソファに荷物を放り投げてキッチンに向かう。


冷蔵庫から水を取り出して、あおる。


「っは~…」


家に、帰ってきた。


この瞬間が好きだ。


俺の居場所…俺の家族の場所…


電気もつけないで、キッチンで水を飲んでいると玄関の方から音が聞こえる。


「ただいま~」


カズヤの声。


「おかえり~」


ぱたぱたとスリッパの音がして、リビングの扉が開く。


「ただいま、にーの」


「おかえりカズヤ」


ニッコリ笑うと、カズヤはキッチンに入ってきて、俺の持っているボトルを取る。


そのままきゅーっと水を飲んだ。


「おまえは…ちょうだいの一言が言えないの?」


「んふ…」


甘えるように身体を擦りつけてくる。


「だって、にーのだもん」


「ん?」


「俺、甘えてんの」


「あ、そ…」


もう俺よりも背が高くなった。


肩幅は俺よりも広い。


華奢な印象は変わらないけど、俺よりも男らしい外見になったと思う。

/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp