• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第12章 退紅(あらそめ)scene2


起き上がってキッチンに行く。


朝食を作っている智くんの後ろ姿を見つめた。


器用にフライパンに卵を落としこんでる。


「智、あのさ…」


「わ!居たの。びっくりした…」


「智…」


「うん?」


「……なんでもない」


「変なの…翔くん…」


くすくす笑いながら、火加減を調節する。


智くんは両面焼くのが好きなのに。


俺が片面だけ焼くのが好きだから…


いつもあわせてくれる。


もしかして…


俺…智くんに…


「翔くん?」


智くんが不思議そうに俺を眺めてる。


それが…智くんの愛…?


俺に気づかせないで、俺がまっすぐ居られるように…


ずっと支えていてくれた?


フライパンを火からおろし、目玉焼きをお皿に盛り付ける。


軽くレタスをちぎって載せてある。


「はい。翔くん、運んで」


2枚のお皿を手渡され、智くんはトースターから食パンを取り出す。


「何やってんの。行って行って」


キッチンから追い出されるように、背中を押された。


ダイニングテーブルにお皿を置いたら、智くんが両手にお皿を持って追いかけてきた。


「はいこれも」


アップルジュースに、コーヒー。


ボイルしたソーセージ。


トースト。


簡単な朝食だったけど、充分だった。

/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp