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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第12章 退紅(あらそめ)scene2


翌日、単独で収録だった。


楽屋で新聞を読んでいると、気になる記事があった。


詳しく読もうと、新聞を近づけた瞬間。


「櫻井」


事務所の女性幹部が、楽屋に入ってきた。


「あ、おはようございます」


「ニュースはみた?」


「あ、はい…?」


「いいわ…ついさっきだものね…」


ソファに腰掛けると、タバコに火を点けた。


灰皿を差し出しながら、幹部の前に腰掛けた。


「どうしたんですか?」


「あいつが見つかったのよ」


「え?」


さっき読んだ新聞の記事…


見出しが頭の中に蘇った。


『東京湾で男性の白骨化死体発見』


めまいがした。


「あなたはなんの心配もする必要はない」


「はい…」


「後のことは、こちらで処理する。でも…大野のことがね…」


「え?」


「あの子には絶対に知られないようにして」


タバコのフィルターを噛み切った。


「やっと立ち直ったのに…こんなことで…」


ぎりぎりと歯を食いしばる音が聞こえて来そうだった。


「櫻井、あんたに任せるわ」


「はい…」


「それだけ、言いに来たの。じゃあ、行くわ」


「あ、はい…お疲れ様でした…」


しんとした楽屋で、少し震えた。

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