第12章 退紅(あらそめ)scene2
目の端からこぼれる涙。
とても綺麗で見とれた。
腰を痛いほどぶつけて智くんの最奥を穿つと、甘い声が智くんから聴こえて。
横を向いていた智くんが俺の顔を見たかと思うと、腕を首に巻き付けてきて。
唇を重ねて、舌を差し込んでくる。
「んっ…翔っ…イってもいい?…」
「俺も…一緒にイこ?」
腰の動きを早めて、智くんの両足を抱え込む。
智くんの口から、音楽のように甘い吐息が漏れてくると、意識が飛びそうになる。
「智…好きだ…」
「ああっ…翔っ…好き…」
俺の首に回しかけた手がぎゅうっと引き寄せて、唇を重ねた瞬間。
ふたりで果てた。
智くんの中で、ドクンドクンと脈動する気持ちよさが、俺を蕩けさせた。
「智…愛してる…」
そっと髪を撫でると、泣き笑いの智くんが俺の頬にキスをした。
暫くそのまま抱き合って。
いつまでもいつまでも、抱き合って…
そのまま俺たちはひとつになった。
「智くん…?」
「ん…」
「ここで一緒に…しあわせになろうね…」
「うん…」
「俺と智くんのしあわせは…ここで作っていこうね…」
「うん…翔くんと一緒なら…どんなとこだって、幸せだよ…?」
そんな健気な事を言う恋人が、愛おしくて堪らない。
「これ以上、好きにさせてどうするつもり…」
「むふふ…」