第11章 ハニー・スイート
ぎゅっと俺のこと抱きしめると、潤は先に部屋を出て行った。
こんなこと始めて、はや三ヶ月。
2015年も最後の月に突入してた。
「さて、私も行きますか…」
今日は番宣とか、いろいろ。
潤のほうもキャンペーンで一日出てる。
コンサートの合間を縫ってやってくる、諸々の仕事をちゃくちゃくとこなす。
一日が終わって帰ると、潤のほうが先に部屋に戻ってた。
「早かったんだね」
「ん。なんか予定通りに終わった」
そう言ってソファで寝転がって、本を読んでる。
「明日から福岡なんだから、早く準備しなよ?」
「もうしてある」
「そっか。俺、まだだから今からするねー」
三ヶ月しか経ってないのに、俺の荷物の大半は潤の部屋にあって。
大阪へ行ったのをそのままにしてあるから、後は服を詰めるだけだ。
トランクケースを開けると、見慣れないものが入っていた。
「なにこれ…?」
手に取って良く見ると…
「ローション…」
慌ててトランクケースを閉める。
そうだった…
大阪で、無理やり相葉さんに渡されて…
しょうがなく持って帰ってきたんだった。