第11章 ハニー・スイート
「あーっ!潤!それっ…」
「あ?」
朝は不機嫌から始まる。
寝ぼけたまま食卓について、エアコンのリモコンを食べようとしている潤。
「もうっ…パンはこっち!」
お皿に載せてたパンを、潤の手に載せる。
ぶすっとして、パンを齧り始める。
「なんでそんなに寝起き悪いのよ…」
「しらねーよ…」
コーヒーを飲もうとしてるんだけど、持っているのは醤油差しで…
「潤…それ、飲んだら死ぬよ?塩分高すぎて」
またぶすーっとして戻した。
子供か…
俺はコーヒーを飲み終えて、席を立つ。
「おい」
「ん?」
「お前…朝飯コーヒーだけかよ?」
「うん…毎朝そうだよ?」
またぶすっとした。
「なんだよ?」
「食え」
「は?」
「いいから俺と同じモン食えよっ!」
無理やりサラダとトーストと目玉焼きを食わされた。
「ぐふ…」
胸焼けしそう…
俺が食べ終わるのを見て、潤は満足そうに笑った。
ま、いいか…
茶碗を洗っていると、すっかり身支度を整えた潤がキッチンに顔をだした。
「じゃ、行ってくる」
「ん。いってらっしゃい」