第11章 ハニー・スイート
ずいっと潤がこちらに身を乗り出してきた。
「お前、俺のこと好きだろ?」
慌てて仰け反ったら、壁に頭をぶつけた。
「っ…」
「ばか。こっちこい」
腕を引っ張られて、潤の腕の中に飛び込んでしまった。
「はっ…離せっ…」
「わかったんだよね…お前のこと見てたら…」
そういって、そっと俺の背中をつつっと撫でた。
「ひゃぁっ…」
「俺が触ると、なんでこんなに敏感になるの?」
かああっと顔が熱くなった。
それは、俺だけしか知らない秘密のはずだったのに…
顎をくいっと持ち上げられて、潤の唇が近づいてきた。
「俺のこと、好きじゃないの…?」
勝てなかった。
その赤い唇に触れたくて…
たまらなかった。
「す…き…」
唇はにっこり笑って静かに俺の唇に重なった。
暫く、動かない。
潤の両腕が俺をぎゅっと包み込んだ。
唇が離れていくと、にっこり笑いかけてきた。
「付き合おっか」
至極、軽いお達し。
そんなわけで、嵐の末っ子の俺と潤は付き合うことになった。
嵐結成から16年が経とうとしていた。