第11章 ハニー・スイート
それから収録があって。
今日はなかなか激しい動きが多い。
ちょっと疲れたなって思って、イスに座ろうとしたら空いてるイスがなくて。
しょうがない、立ってるかと思ってたら、潤が手招きした。
「なに?」
「座るとこないだろ?座っていいよ」
「ありがと…って?」
潤が指差しているのは、潤の膝。
最近、よく座らされる。
「い、いや…いいよ」
「まあ、遠慮せず」
強引に座らされた。
「あ…ありがと…」
潤の膝に乗ったものの、潤は別の人とずっと喋ってて。
なんか、俺…バカみたいじゃん?
一人で…なんで男の膝に座ってんだよ…女かよ…
そう思って立ち上がろうとしたら、ぐいっと腰を持たれて。
「あっ!?」
「ん?どうした?ニノ」
不思議そうな顔で見られて、顔が赤くなる。
「な、なんでもな…」
そう言ってる最中に、また腰を持つ手に力を入れられて…
「う…くっ…」
「どうした?苦しいのか?」
そう言って、擦られた背中。
「あ…やめ…」
力が入らなくなる。
「…ちょっと楽屋戻るか?」
潤が俺を立ち上がらせた。