第5章 レイヴンscene2
真夜中の電話はニノからだった。
『翔さん、今、相葉さんと居るの?』
「え…」
『まあ、いいや…潤が病院に運ばれたから』
「え?潤が?」
『急性アルコール中毒だよ』
「え…」
『虎ノ門病院に運ばれたから』
「なんでニノが…」
『俺と電話してる最中に倒れたんだよ』
「そっか…じゃあ俺も行くから…」
『来るなよ』
「え?」
『潤は会いたくないだろ…アンタに』
「ニノ…」
『それから相葉さんにも伝えるだけでいいから。後は俺がなんとかするから』
「…わかった…」
『じゃあね』
通話の切れたスマホを見つめた。
雅紀はぐっすり眠ってて起きない。
どうして…
潤…
ごめん…
俺、どうすればいい…?
愛おしい人の髪の毛をさらさらと撫でた。
こんなに愛してるのに。
きっと、俺がいけないんだね。
潤と雅紀は愛し合っていたのに。
後から割り込んだ俺が…
それでもこの気持ちを抑えることができなかった。
たった一回だけでいいと思ったのに…
雅紀に愛されたら、もっと欲しくなった。
もっともっと好きになった。
離したくなくなった。
俺だけのものにしたくなった。
でも…終わらせなきゃいけないね…
「雅紀…ごめん…」