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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第5章 レイヴンscene2








暗い…


雅紀の帰ってこなくなった部屋。


出て行けばいいのに、今だに未練がましく居座ってる。


相手が誰かなんてわからない。


もしかして、女かな…


女なら敵わない。


だって女なら雅紀の子供を産んであげられる。


俺にはできない。


あんなに俺を愛してくれた雅紀が、頑なに俺を拒否した。


背中が震えてた。


俺のために…


そう思いたい。


雅紀の最後の思いやりなんだろうな…


あんなに優しいから…


突き放せないんだよな…俺のこと。


電気もつけない部屋は、居心地がよくて。


飲み散らかした酒瓶が、床に転がる。


もうどれだけ飲んでも酔えない。


一体、こんな日が何日続いただろう。


雅紀が帰ってこなくなって二ヶ月。


そろそろ潮時かな…


出て行くべきだ。


そう思っているのに…


この部屋を出て行ったら、本当に終わってしまいそうで…


フラフラと立ちあがってキッチンへ行く。


ワインの瓶を取ると、蓋を開けた。


ポンっといい音がして、赤ワインの芳香が漂う。


そのまま瓶に口をつけて飲む。


酔ってしまいたい。


全部忘れて眠ってしまいたい。


でも…


できない…
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