第5章 レイヴンscene2
それから毎日、雅紀は俺の部屋に帰ってきた。
合鍵も渡した。
洋服も、同じ店で買っていたから、そんな困ることもなくて。
サイズ感は一緒だったし。
少し、二人で下着を買い足した。
雅紀のために、バスタオルとバスローブを買った。
いつもラグジュアリーホテルを取っていたのは、俺にとって雅紀との時間が特別だから。
特別大事な時間だから、特別な場所で過ごしたかった。
綺麗な場所で、雅紀と過ごしたかった。
たとえ、ずっとセックスしてるだけでも。
綺麗な特別なホテルで、特別な雅紀に抱かれたかった。
でも今、雅紀が俺の家にいる。
俺の家が特別な空間になった。
…幸せな空間になった…
でもそれは…潤の涙の上に成り立っている幸せで…
俺たちははしゃいだ。
一緒に暮らし始めて、ずっと毎日お互いに溺れてた。
暇さえあれば、セックスしてた。
お互い、一日休みの日は、服を着ている時間のほうが短かった。
それほど、俺達は溺れなければいけなかった。
捨ててきたものの大きさを…
忘れるために。
ずっと愛を囁きあった。
たとえそれが嘘でも、本当になりそうなくらい。