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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第5章 レイヴンscene2


「潤…?」


「しょぉくんっ…」


思わず、抱きついてしまった。


声を上げて…泣いてしまった。


「…どうしたの…潤…」


翔くんがそっと俺を抱きしめる。


「泣いてちゃ…わからないよ…?」


背中に回した手のひらで、俺の背中を叩く。


トン…トン…というリズムを聞きながら、俺は泣いた。


だんだん落ち着いて来ると、翔くんのリズムはゆっくりになってくる。


それに合わせて呼吸していると、楽になってきた。


「潤…言ってごらん…?」


抱きしめたまま、翔くんが言う。


「雅紀が…昨日、帰ってこなかった…」


「そっか…」


「こんなこと初めてで…」


その時、翔くんから立ち上る香りが、俺の鼻孔に届いた。


あ…


「移り香が…」


「え?」


そんなはずない。


翔くんなはずない。


だって、こんなにも優しい。


「…なんでもない…」


ぎゅっと翔くんに抱きついた手に力を入れた。


翔くんなはずない。


違う。


「潤…?」


「俺、雅紀に振られちゃうかも…」


「え?」


「誰か…他の人が、いるみたいなんだ…」


「雅紀が浮気してるってこと…?」


「うん…」
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