第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
新八「家族がいないって…」
「私、幼い頃に両親が事故で亡くなったんです。
その後母方の祖父母の元で暮らしてたんですが、
その祖父母も亡くなって、親戚に引き取られました。
でも、それからいろいろあって…」
そう、私は父も母も亡くして、祖父母も亡くして、
それから親戚に引き取って貰うも、かなり嫌がらせを受けていた。
だから私が居なくなっても誰も心配しないし
誰も悲しまない、現世に帰ったところで
私には結局居場所は無いの。
言葉を詰まらせ、表情が段々暗くなっていく私を見て銀さんが口を開いた。
銀時「別に帰りたくないならいいんじゃーねの?原因探したって意味ねーじゃん。」
「はい…」
当たり前に、こう言うしか無かった。