第17章 正月太りには気をつけろ
銀時「マジでお妙の奴何しに来たんだよ…新八も放棄しやがって…」
桂「銀時、こうなればもう我々だけで宴を始めようではないか。」
銀時「いい加減それから離れろ!つーか宴の前に自分の安全確保が先だろうが!」
一向に宴を始めようとしない銀時に桂は諦め、渋々エリザベスと共に万事屋を出ていった。そして残されたのは天音と銀時、土方と沖田、そして瀕死の近藤と爆睡中の神楽。ここで再び銀時と土方の睨み合いが始まる。
銀時「オイ、あいつらも帰ったんだ。お前らもいい加減帰るべき所へ帰れ。」
沖田「土方さん、もう帰りやしょうよ。ここにいても何も出てきやしませんぜ。」
銀時「何て失礼な子!!何が目的だったのキミは!!」
土方「…チッ。仕方ねぇ。帰るか。」
そう言ってアッサリと了承し土方は近藤を抱え玄関へと足を運んだ。土方と沖田は振り返る事も無ければ何か言葉を置いていくわけでもなく無言でその場を離れていった。謝罪の一言も無いのかと、銀時の怒りは収まることを知らない。そんな銀時を抑えようと天音は何でもない話を振る。
『年、明けちゃいましたね。』
銀時「…ったく。俺のまったりひきこもり年越しが台無しだぜ。」
『ふふ、なんか呆気なくて笑っちゃいます。』
銀時「………お前、眠いか?」
『え、いいえ、ちょっと疲れちゃったけど眠くはないです。』
銀時「……気晴らしに散歩でも行こうぜ。」
銀時はイライラを解消したいのもあり天音を誘う。さっきまでひきこもりやらまったりやら言っていたのにと思ったが、銀時の誘いが素直に嬉しかった天音は頷き銀時と共に家を出た。