第17章 正月太りには気をつけろ
近藤は諦めずお妙にアタックしていた結果見事にボコボコにされ白目を剥きながら気絶している。銀時は中々離れない猿飛を離すことが出来、前回と似たように今回は窓から放り投げる。その衝撃で窓ガラスは粉々だ。
神楽はいつの間にか爆睡、新撰組の隊士達も面倒になりゾロゾロと帰っていった結果、この部屋に残る人間も僅か。銀時達にとって最悪の年越しとなってしまった。
銀時「ハァ…最悪だよ。ゆっくり家で年越そうと思ってた矢先これだよ。」
『よ、ようやく静かになりましたね。』
とは言っても、近藤を置いて帰れない土方と沖田、そして何故か桂もまだ万事屋の家の中だった。
銀時「で?お前らいつ帰るわけ?まさかまだここにいる訳じゃないだろうな?」
土方「近藤さんがこんなんじゃ帰るにも帰れねぇ。」
銀時「抱えてけばいいだけだろーが!」
土方が中々帰ろうとしないのは天音がいるからだと分かっていた銀時は妥当な返しを土方に言う。だが素直にそれを受け入れるなんて事が有り得る訳もなく土方は呑気に煙草に火を付ける。
新八「もう時間も遅いし、そろそろ帰りましょう姉上。」
お妙「そうね。じゃ、銀さん天音ちゃん、良いお年を。」
お妙に関しては桂と同様一体何をしにここに来たのか理解出来なかった。今となればただ近藤を殴るためだけに来ただけのようなものだ。新八は申し訳なさそうに会釈をして万事屋を後にし出ていった。