第76章 本番二日目の朝
櫻井視点
自分の部屋のベッドに うつぶせに倒れる。
お風呂入りたいけど
この 優しい匂い消えるのもったいないなぁ
リィーンリィーンっと特定の人設定の着信がなる。
「はい おはようございます」
『おはよう 寝起き?』
携帯から聞こえてきたのは 俺たち嵐の統括者 景子さん。
「いえ 起きてました」
ベッドの上で体を起こし座る。
景『朝早くに ごめんなさい 今 報告受けて』
(この番号で掛けてきたって事は、プラベって事かな?
何の話だろう?色々ありすぎて…)
景『翔 枝を使ったの?』
(ぁあ 枝の事かぁ)
景『枝はあなたの命を削る物よ もっと慎重にって いつも』
「景姉(けいねぇ) 心配ありがとう
今回はニノだっただけで 他のメンバーでも 使うよ
だって もう メンバーは 俺の一部で 自分の身を守ると同じなんだよ」
景子さんの話を遮るように俺の持論を畳みかける。
景『翔 お願いだから 私にだけでも報連相して』
いつもの命令口調を聞きなれているから、お願いのトーンがむずがゆい。
「うん ありがとう 景姉にはいっつも 感謝している」
景『はぐらかさないの!まったく!!
二日目のコンサートはこっちで 調整するから 個人で気を回さないで 本業に徹して』
「はい 心得ました」
景『じゃ 今日もがんばってね』
「はい ありがとうございました」
通話が切れる。
ふぅう
携帯をもったまま 腕を広げ仰向けに倒れこむ。
(命 削るかぁ…
俺の大事なもんを俺自身で守れるなら 使って当然だし その為の力じゃん こうゆう時に使わないで いつ使うのさ…)
「考えても 答えなんてないから 用意しよう!」
起き上がって バスルームに向かう。
少し ぬるめのシャワーで 顔や首のあたりを洗う。
(シャンプーまでは いいかな? どうせ 午前中リハだし)
軽く体をふいてバスルームから出る。
吉桜「おはようございます」
吉桜がテーブルに皿を並べていた。
「おはよう」
(いつ入ってきたんだろう…)
「何持って来てくれたの?」
テーブルの湯気がたつ皿を見下ろす。
吉桜「中華がゆです。
先ほど浜地さんから いただいたので 運んでまいりました」
「ああ さっきのワゴンのネ いただきまーす」