• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第74章  長い夜


二宮視点


ゆっくり目をあける。


  どこだ?


ゆっくり 周りを見る。

 見たことある天井に 回復系の精霊が飛び回っている。


(ここは ホテルの部屋だな…)

腕に針が刺さっている。

(点滴…)


少し体を動かすとズキンと腰や足に痛みを感じる。

(あー やっちゃったなぁ)


橋本「ご気分よろしいですか?」

「最悪 申し訳ありません」

橋本「回復系の精霊を配置していますので、ご自分では何も行わず 安静にしていてください」
 橋本さんが着ていた服を整えてくれる。

「はい」
(いろいろ 用意していた護符は すべて リセットされたって事かぁ…)


橋本「今宵は 櫻井さんが傍にいてくれるそうです。安心してお眠りください」
 上布団を整えながら橋本さんが言う。




「翔ちゃん…」
小さい声で呼ぶ。

S「気が付いたか?」
 翔さんが駆け寄り俺と同じ高さに座ってくれた。

心配そうに見つめる大きな黒目を見て 泣けてきた。
  えーん じょう゛ちゃん

「ご、ごめんね… 大事なライブなのに…」


布団から出した手を翔さんがしっかり握って「大丈夫!」と言う。

  あ あったかい 翔ちゃん…手ぇ

嬉しくて 声より先に 涙があふれる。


S「大丈夫!大丈夫だよぉ
  この先生。メジャーリーグの選手とかのメンテもしてるって言ってたから、明日のライブできるから!」
 後ろに立っている人を紹介しつつ明るい声で話してくれる翔さん。


  そぉ そうゆう事にしておくよ


流れ落ちた涙を優しく抜くって 俺の頬を包む翔さんの暖かい手。

  ああ 今宵は 独り占め…

S「今は、眠って…
  点滴に安定剤入ってるから、眠くなるよ…
  ちゃんと起きるまでそばにいるから、安心して…」


「うん  うん そばにいてね…」
小さく頷いて目を閉じる。


回復系の精霊の力と 翔さんの声と手で 体の痛みが薄れていく。
/ 675ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp