第2章 Prologue*尽Side
「くっ……は、はぁ…っ」
荒い呼気を繰り返しながら、ベッドの軋む音は激しさを増していく。
部屋中が異様な熱気で満ちていた。
「イッ…ク……」
この瞬間だけは快楽に身を委ねる。
イキたい……という本能のままに律動を繰り返す。
愛の欠片もないセックスなんて、そんなもんだ。
「あ、あ、アァァァ…ッ!!」
「くっ……」
彼女の喘ぎの間隔が短くなるにつれて、俺も同時に達する。
絶頂を迎えてヒクヒクと収斂する彼女の中に欲の全てを吐き出した。
コンドームの薄い膜越しに内部を汚すのを感じながら、互いにベッドに身を沈めた。