第22章 特別短編 愛してるよっ
「潤…俺は、潤と居られるだけでしあわせだから…」
「智…」
「だからさ、潤が思うように決めなよ?俺、お前に一生ついていくからさ」
こんな恥ずかしいこと…よく言えたと思う。
でも、この時はこういうしか自分の気持ちを伝えられないって思ったんだ…
「どんな潤でも…俺、お前のこと好きだから…」
「智…」
「でも…歩けないほうがいいかな…」
「えっ…」
「ちょっと智、なに言い出すんだよ!」
雅紀が食って掛かってきた。
「だって…歩けないから、潤、浮気しないもん」
「ばっ…」
潤が真っ赤になって怒り出した。
「馬鹿野郎!お前、俺のこと信用してないのかよ!」
「だって…潤は歩いてると、どこでもフラフラ行っちゃうからなあ…もう、そのまんまで居てよ」
「なに言ってんだよ!ふざけんなよ!俺はお前が好きだって言ってんだろうが!」
「えー…でもぉ…」
潤は身を乗り出して叫んだ。
「わかった!そんなに言うなら、歩けるようになって証明してやるよ!いいな!?」
由美さんが、雅紀の後ろから俺に向かってぐっと親指を立てた。
これで、潤の手術が決まった。
早速次の日、病院に電話でそう伝えると、来年の春に手術をすることが決定した。