第14章 Coo Coo
翌日、半日かけてゆっくりと東京へ戻った。
潤と智は一足早く戻っていた。
雅紀をフォローするために。
俺は和也が居たから、ゆっくりと帰ってくるよう言われて、それに甘えさせてもらった。
朝から一言もしゃべらない和也の手を引いて車に乗せる。
別荘の荷物はあらかた片付けたから、後は管理人に任せることになった。
雅紀と侑李の荷物は、潤と智が手早くまとめて持って行ってくれた。
左手の自由にならない俺と、全然動けない和也とであとは帰るだけだった。
「さ、和也いくよ?」
返事をしない和也の頭を撫でて、車を東京に走らせた。
途中のサービスエリアで休みながら、なんとか和也に食事を取らせて東京に帰った。
世田谷のうちに着いたら、小出さんに連絡した。
葬儀の日程はまだ決まっていないという。
雅紀が倒れて入院してしまったから。
今は、潤と智が雅紀の面倒をみてるから、俺は自宅待機と言われた。
部屋を軽く掃除してから、風呂に湯を落とした。
和也を呼んで、服を脱がせると一緒に入った。
湯船に浸かって、和也を抱きしめている。
じっと和也はそれを感じてる。
俺たちは、いつまで経ってもしゃべることができなかった。