第14章 Coo Coo
「侑李…」
やっと落ち着いて眠る侑李の髪をさらさらと撫でた。
点滴やらなにやら、管をいっぱいつけられた姿は、いつもながら痛々しくて。
ここのところ、元気に過ごしてたから、完全に油断してた。
熱は下がったものの、原因はわからなくて。
これもいつものこと。
侑李の身体は、もともとが強くなくて、ちょっとの環境の変化でも熱を出すことがある。
うっすらと侑李が目を開けた。
「侑李、わかる?雅紀だよ」
こくんと頷くと、力のない笑顔を見せた。
「無理するな…ゆっくり眠るんだよ?」
「まーしゃ…」
「ん?どうした?」
「だいすき…」
「ん…俺も、侑李が好きだよ」
侑李はじっと俺の目をみた。
「ちゅー…」
「え?」
「ちゅー、して?」
熱で潤んだ瞳で、お願いする。
「ん…わかった…」
けえちゃんの代わりでも、いいよ?
お前の中から、寂しさが消えるのなら。
唇に軽く、俺のそれを重ねる。
侑李はにこっと笑った。
「まーしゃ…」
こつんとおでこをくっつけて、そのまま侑李は眠った。
俺も安心して、そこに蹲った。
また、次の朝が来るのを思って。