第14章 Coo Coo
「寝てていいよ」
潤がそう言うから、俺達はもたれあいながら少しの間眠った。
気がついたら山の中に来てて。
「あれ…温泉は…?」
潤が地図を拡げて難しい顔をしてる。
「なんかねえ。セット間違ったみたくて…」
運転しながらだったから、間違えたんだろう…
「でもここもなんか面白そうだから、降りてみる?」
そこは白根山という草津の山で。
有料駐車場の中に既に入ってた。
「なんか、すっげえ眺めがきれいなんだって」
潤が駐車場のおじさんから聞いた情報を教えてくれる。
「酸性湖があるんだって。あんまり酸が強すぎて、生物が住めないんだって」
「へえ。日本にもそんなとこあるのか…」
皆で車を止めて歩いて行く。
20分ほど歩くと、そこには絶景が広がっていた。
「うわ…凄いな…」
山頂の展望台から、火口湖を眺める。
エメラルドグリーンの湖面は、きらきら輝いていて。
回りの岩肌はすこし茶がかっているけど、湖面の水の色はどこまでも優しくて。
とても酸性湖には見えなかった。
「ここ、一応温泉らしいよ」
潤がパンフレットを読んでくれる。
「俺はいってみたい」
「ばか、身体溶けるってよ」
智といちゃいちゃしながら、前方を歩いて行った。
…やっぱ、バカップル…?