第14章 Coo Coo
焼きまんじゅうで腹が膨れたから、市内を離れてみた。
「あ、温泉いかない?」
雅紀が言うから、どれどれとスマホで検索してみる。
「草津温泉!いえーい!」
俺と雅紀はハイタッチした。
「あ、いいねえ…じゃあ草津方面いくよ」
潤が運転しながらナビをセットする。
智はこういうのダメだから、助手席にいてもなんの意味がない。
「俺が助手席座りゃよかったな…」
雅紀が真顔でいうから、侑李を指差してやった。
「だれがそれ面倒見るんだ…」
「それとか言うな!」
もう侑李は雅紀のいうことしか聞かない…
というよりは、雅紀でも制御できない時があって、それを押さえ込めるのは雅紀しかいないといったほうが正しいのか…
「ゆーりくん、ねちゃった」
和也が後ろに座る侑李の髪を撫でる。
「おい、シートベルトしろ。和也」
「あーい…」
「翔って…時々、恐ろしくPTAみたいなこと言うよね…」
雅紀が口に手を当てて笑う。
「あのな…」
「うん…ごめん…安全のためだもんね…」
「もー…笑ってろよ…」
ぐしゃっと髪を掻いたら、和也もマネをして、ぐしゃっと髪を乱した。
「もう…お前だけだよ…俺のことわかってくれるの…」
泣きそうになってたら、頭をなでててくれた。