第2章 ~第二章~二人の想い
―――数分前――…
―プリンセスside―
「ルイが帰って来るまでに、なんとか間に合って良かった…でも、そろそろ帰って来る時間だろうから、早く食事を並べなくちゃ」
そう一人、呟きながら食堂へと料理を運び、テーブルへ並べていると、突然、食堂の扉が開いた
(ルイ…?)
そう思いながら、一度手を止めて扉の方へと振り向くと、そこにはニヤリと笑うシドの姿があった
シド「へぇ~…旨そうな匂いがすると思ったら昼食の用意か」
「シドっ!!どうしてここへ…?」
シド「…ん、あぁ、ちょっとな。それより、これはお前が用意したのか?」
「え…うん、そうだけど…」
シド「へぇ~…プリンセスがあいつのために、自ら昼食を作るなんて愛されてんなー。」
そう言って面白そうに笑いながら、シドはパンを1つ口の中へと入れた
「あっ…それは…」
シド「…なんだよ、固いこと言うなよ。少しぐらい減ったってどうせわかんねーよ」
そう言って、シドはまたパンへと手を伸ばしていった