第2章 ~第二章~二人の想い
―ルイside―
(…ユヅキ、待ってるかな…)
ユーリとの話を終えた後、わざわざ出向いてもらったのに、何もおもてなしができないのは申し訳ないからと食事に誘われたが、ルイはそれをあっさりと断った
(ユヅキを待たせてるし…何より、食事はユヅキと一緒にした方が何倍も美味しい)
今から訪れる甘い時間を思い浮かべながら、ルイは密かに頬を綻ばせた
―――――……
城へと到着したルイは、真っ先に食堂へと向かった。
(もうお昼過ぎだから、先に食べてるかな…?)
そう思いながら、食堂の扉を開けて声をかけた
「ユヅキ、ただい…」
ユヅキ「…っ!!ルイっ!!」
挨拶を言い終わる前に、自分へと助けを求めるように視線を向けた彼女の前には、ニヤリと笑うシドの姿があった