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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第1章 A×S【不規則な】session 1






「…ばっか。」

「さっさとしろ。

…じゃないと部屋から追い出すぞ」



俺が和也を睨んで言ったら
渋々勉強を始めた。


…うん、簡単だな。



せっせと課題を進めてる和也を見ると
成長したな、何て思う。


…俺は和也の親かってーの。



「…翔、メール来てる」



和也から携帯を受け取って
俺はメールボックスを開いた。



…あ、雅紀だ。


久しぶりに表示されたその名前を見て、
少し顔が綻んだ。




「…誰から?」

「あー、雅紀。」

「ふぅん…」




いつもなら和也は一緒に遊びたいとか
会いたいとか騒ぐのに。


意味深な態度をした。



「…なに?」

「別にー?
相葉さんかあって
思っただけ。」



…なんだそれ。


……よくわからない。



メールの内容は
明日暇かどうか。


…休みはいつでも暇だけどさ。



「…馬鹿。」

「んだと。」

「相葉さんばっかり…」




…なんだお前は。




「なんだお前。俺の彼女かよ。」



冗談半分で言ったつもりだったが
和也の顔が赤くなった。


…は?



「馬鹿、そういうことゆーなし!」



顔を真っ赤にして
俺を睨む和也。



…え、え?



「…翔の馬鹿。」

「え、あ、はい。
なんかすんません。」



結局、雅紀のメールに
返信することはできなかった。
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