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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第2章 ショート集


相葉side


にのはかわいいと思う。

普通、男の俺が男に
こんな気持ちを抱くのは
おかしいんだけどね?


「まーくん、一緒にかーえろ?」

「あ、うん。ちょっと待っててね。」



俺はにのに合わせようと
急いで帰り支度をする。

そんな俺を見て、おーちゃんが
ふっと息を吐いた。


「ほんと、そのまんまでいいの?」

「…うん。これが俺には
似合ってると思う。
結ばれなくたって、側に
いられるだけで幸せだし」



おーちゃんは俺をじっと見つめたまま
ぽそぽそっと喋った。



「でも、にのは――「俺は!!これでいいの!」



俺がニノの待つロビーに向かうと
無言でゲームをしてる、
けど、貧乏ゆすりが止まらないにのがいた。


俺がにのに近付くと
頭をぺしっと叩いた。


「もーっ!遅いよっ
いくら待ったと思ってるんですかぁ!?」

「ご、ごめんね?」


にのの頬をむにむにと揉むと、
くすぐったそうに、でも
気持ち良さそうに「んぅ」と
声を少しだけ漏らした。



…か、かわいい…。



「まーくん、手、」


「出して」って言うように
俺の目の前に差し出される
はんばーぐおてて。

俺はその小さな手を握って、
自分のコートのポケットに入れた。



「なぁーに?まーくん。
俺たち、カップルみたいじゃんかぁ」

「な、なんだよ。いいだろ別に。
こっちの方があったかいだろ。」

「ん~、まぁ、そーですね。」


にのはいつもみたいに
けへへって笑う。
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