第2章 ショート集
二宮side
せっかくの休みなのに、
アンタはまた寝てて。
…あんだけココア飲みたいって言うから
ゲームを中断してまで作ってやったのに。
アンタは寝てた。
寝ている翔さんの耳を
思いっきり引っ張ってみる。
「あいたたたたっ、やめろぉ…っ」
「起きろ馬鹿」
ココアを机に置いて
翔さんの耳を引っ張り続ける。
「起きろっての」
「やめろって和也!」
俺の肩を掴んで
がくがく揺らす。
…脳が揺れる~
じゃなくって!
「ココア…いれたから」
「おぉーっ!
ありがとう」
俺の頭をわしゃわしゃと撫でて
ココアをずずっと啜った。
馬鹿。
全然かまってくんないし。
「ところで和也くん。」
「なんだよ…」
「ミルクは?」
「はあ!?自分でやってよ!」
俺が翔さんに背を向けて
ココアを飲んでたら
コップを奪われた。
そしたら、天と地が
ひっくり返った。
「ちょ、翔さんっ…」
「和也からミルクもらうからいいよ」
スウェットのズボンを
ゆっくり下げる翔さん。
ま、まさか…。
「や、やめてっ…ぁ」
…ほら、こうなると思った。
俺自身が翔さんの
口にすっぽり収まってる。
「和也、ミルクちょーだいね」
「っ…馬鹿ぁぁぁぁっ」
ーENDー