第2章 ショート集
にのはちょろい。
「相葉くん…ちゅーして。」
「いや、でも、講義が――「…馬鹿。」
にのはまたグズり始めた。
「講義と俺、
どっちが大切…?」
「にのだよ!」
「でしょ?」
あぁ~、もう…。
今日は大学休んでやるっ!
そんでもって、
にのといちゃいちゃするんだっ!
「もう、休む…」
「ほんと?」
「うん。
にのといる。」
そう言ったら、にのは
嬉しそうにえへへって笑う。
時間がなくて、
余裕のない朝だけど…。
大学行かないんだったら
全然いいよね。
もうちょっとまったりしても。
「相葉くん…ごめんね。」
「なんで?」
「嫉妬、してた。
相葉くん、サークルの人の
話ばっかするんだもん…。」
…可愛い奴め。
俺はにのを思いっきし
抱き締めてやった。
ーENDー