• テキストサイズ

Bitter Sweet【気象系BL小説】

第2章 ショート集


相葉side



時間がなくて余裕のない朝。

誰のせいかって?

我儘お嬢さんですよ。

朝からたまったもんじゃない。

寝室に籠ったっきり、
出てきてくれない。



「にのぉ、講義の時間に
なっちゃうよぉ…。」

「…相葉くんなんて、
嫌いだもんね…。」



…どうしたもんかと
考えていると、ガスの集金が
来ちゃった。


忙しい朝に、しかもこんなときに
来なくたっていいじゃないか。

なんて不満をぶつけそうになった。



相変わらずにのは
出てこないし、
時間は減ってくし…。

あぁ、どうしたらいいのかな…。



「にの!もう行っちゃうからねー!」

「っんで!?!?」



にのはボロボロと
涙を溢していた。


俺が急いで近づくと、
俺に抱きついて、
離れなくなっちゃった。



「なんでっ…行っちゃうのぉ!?
一緒に行くってゆったぁ…!

相葉くんは俺の彼氏なんだから
一緒にいないとダメなの!許さない!」



わあわあ泣き始めるにの。

いや、もう講義が…。



あぁ、もう、仕方ないな。



「にの、顔上げて。」



にのが顔をあげたところで、
涙を拭いて、涙の跡にキスをする。


それから頬を
撫でてあげれば…。



「相葉くぅーん…。」



ほら。

直ったでしょ?
/ 123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp