第2章 ショート集
「…ニノ?」
「ん?」
俺が相葉さんの方の
勢いよく振り返ったら
頭がゴンっとぶつかった。
…唇だったらよかったのに。
そう思ってる俺がいた。
「さっきからぼーっとしてるけど…
大丈夫?」
「あ、あぁ、大丈夫大丈夫。
ぼーっとしてもいいでしょ?」
俺はビールを傾けた。
…でも、ビールは入ってこなかった。
相葉さんに阻止された。
「よくないよ。
…俺と話してるんだからさ。
ちゃんと俺を見て!」
…え、なにこれ。かわいっ。
「相葉さん、嫉妬?」
俺がニヤニヤしながら聞くと、
相葉さんは気付いてなかったのか、
顔を真っ赤にした。
ほら、かわいい。
「あぁ~、恥ずかしい///」
「ねぇ相葉さん…好き、って言ったら?」
俺が首を傾けて言うと、
相葉さんは俺を抱き締めた。
「好き、って言う…」
「ふふ、じゃあ相葉さんは俺の恋人ね♪」
俺は相葉さんを引き寄せて
優しくキスをした。
ーENDー