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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第1章 A×S【不規則な】session 1







「じゃあ、俺らは
所謂非リアですか笑」

「いや、俺友達いるし?
親友だっているし?」


高校でも友達ができた。

だけだ、それより
遊びに誘ってくれる
雅紀の方が何倍も大切だから。



「…俺も、翔ちゃんみたいな
親友がいてよかった…。」

「はっ!?」

「あれ?親友って
俺のことじゃないの?」

「いや…ん、まあ…。」


だよねーって雅紀は
笑った。


その笑顔が眩しくて。

いや、違う…。


逆光で眩しいだけ。

雅紀の笑顔が…
眩しいとか、
今に始まったことじゃないし?


違う違う。

雅紀はそういう対象で
俺は見たことないから。



「翔ちゃん?
なに一人百面相してんのー?」

「え?」

「えって笑

翔ちゃんは全然
変わってないねえ。」



雅紀はケラケラ笑う。


…あぁ、そうか。

俺は変わっていない。


雅紀はこんなに変わったのに、
俺は全く変わっていない。


「…翔ちゃん、恋人じゃなくて…
好きな人とかはいるの?」

「なんでそんなこと
知りたがるんだよ。」

「えー?いいじゃん?
恋バナ恋バナ。」



雅紀が体調悪い?って
俺の顔を覗き込む。


どきんっと心臓が跳ねた。



「翔ちゃんさぁ、俺が聞いたとき
誰かのこと考えなかったあ?」

「えっ…?」



誰かのこと…?

…考えた、けど。



「それ、気になってる人とか
好きな人なんじゃないの?」

「いやっ…それは有り得ない。」

「えー、なにそれぇ。
気になるんですけどぉ。」



…だって、俺が考えたのは
雅紀、だったから…。



「まさか…家族の人とか?」

「んなわけないだろ!」

「じゃあだあれ?
俺に言えない人?」


雅紀が詰め寄ってきて、
怖いくらいの笑みを浮かべる。
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