第58章 ストック
Jun side
大野さんがご飯に行こうと言い出して
気分転換もしたくて…来たけど…
翔くんとはやっぱりどうしていいかわからなくて…
それにここに来るまでも来てからも
翔くんはずっと相葉さんといる…
雅「翔ちゃんっ貝あるよ!あーんする?」
翔「自分で食えるわっ」
雅「えーっ?さっきもしたじゃんっ」
笑い合う二人は楽しそうで
翔くんも俺といるときなんかより
いっぱい笑ってて…
…そりゃそうか…忘れちゃった俺なんかより二人は絆で結ばれてるんだ…
だから傍にいてなんて…俺は言えない…
そう思うと苦しくて
潤「ちょっと…トイレ…」
そう言って席を立ち上がった
和「潤くん?大丈夫?」
隣にいたニノに
潤「ん…平気…」
それだけ答えて
トイレで深く息を吐き出した
冷水で頭冷やしたら戻ろう…
そう思って蛇口を捻ったとき
翔「潤…?気持ち悪い…?」
後ろから翔くんの声が聞こえて
それが嬉しくて
アルコールが入ってるのもあるのか
思わず涙が零れて
潤「平気…っ…ただ…もうわかんないんだもんっ…俺翔くんに何もしてあげられないのに…傍にはいてほしいの…相葉さんと一緒にいるの見てるとモヤモヤしてっ……翔くんのこと苦しめてるのは俺なのに…勝手でごめん…っ」
ちゃんと考えもまとまらないままに
言葉を吐き出していた