第28章 みかん
「ほんと…誰に似たんだか…」
ニノがブツブツ言っている。
「で?翔さん、なんだっけ?」
「もう…いいや…」
カズヤには雅紀も俺も勝てない。
ニノはきっとカズヤを優先するだろうし…
今夜は…雅紀と一緒に寝ようかな…
お父さん寂しいよ…母さん…
ニノはそんな俺を見て、くすっと笑った。
可憐に笑う。
小さな花が咲いたように。
また抱きしめる。
「やっぱり、今晩…」
その時また、リビングのドアが開いた。
「和ー、俺のパンツどこー?」
雅紀が半裸でバスタオルを巻いたまま入ってきた。
髪からまだ雫が落ちてる。
「畳んでタンスに入れたよ」
「あ、サンキュー」
そう言うと、俺とにのを引き剥がして、ニノをぎゅっと抱きしめた。
「愛してる。和」
最近、臆面もなくなってきてる。
ニノもカズヤも好きすぎて、迷っていたが、最近は開き直った。
雅紀は俺を見ると、いたずらっぽく笑った。